日本財団 図書館


 

利用者数共に大きな拡がりを見せると考えられる。

012-1.gif

図1-2 パソコン通信とインターネット間のトラフィックの推移

出典:日本インターネット協会「インターネット白書'96」

 

(3)新たなアクセス手段、端末形態

(1)で示したとおり、現在はインターネットヘの接続端末はパソコンが主流であり、回線としては一般電話回線もしくは専用線接続が主流であったが、インターネットブームの拡大により、NTTのOCN(Open Computer Network)やCATV回線を利用した新たな接続サービスが開始され、家電としての端末とも言えるインターネット対応TVの製品化、NC(Network Computer)などの新たな接続端末の開発も進行している。

?@OCN(Open Computer Network)

OCNはNTTが平成8年12月から開始した低料金のインターネット接続サービスである。基本的には、各地域の電話局に高速回線、低速回線用のルータを設置し、電話局管内の光ファイバ回線(高速系)、同軸ケーブル回線(低速系)がWAN(Wide Area Network)として機能するもので、サービス形態としてはOCN常時接続(従来の専用線サービスに準拠)とOCNダイヤルアクセス(従来のダイヤルアップ接続に準拠)が用意される。

OCNは、従来の専用線によるインターネット接続サービスなどと比較して、利用料金が約十分の一と低額であり、主に中小事業所・中小企業を中心としたインターネット活用の起爆剤として期待されている。

当面のサービス展開のスケジュールとして、常時接続サービス群のうち最も低料金のサービス(OCNエコノミー)は、神奈川県藤沢市と岐阜県大垣市からスタート、OCNダイヤルアクセスは東京の03局番地域からスタートする。その後、平成11年までにはOCNエコノミーを全国200都市で提供、OCNダイヤルアクセスでは概ね全国どの地域からも3分10円(昼間・夜間)の圏内のアクセスポイントを整備する予定である。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION